ちょこれいじ | ビーントゥバー(クラフトチョコレート)販売

2021/08/23 11:16



鹿児島県の奄美大島にある「NESARI CHOCOLATE」さんへ行ってきた。

こちらから読まれる方は、前回の続きとなるので、ぜひ前回の記事を読んで頂けたらと思う。



ネサリチョコレートさんは、大島紬村という施設の中にあり、オーナーの越間さんから伝統工芸の大島紬の作り方ついて案内して頂いた。


大島紬は染め方から縫い方まで、こんなに手間がかかっているのかというほどに1つ1つの作業が大変そうだった。

まず、染めるための原料はシャリンバイというバラ科の植物の幹。

これをグツグツ煮詰めた煮汁が染料になるという。




そして、独特のなのが「泥染め」という工程。その名の通り、泥で染めるのだが、泥の鉄分が染料と反応してしっかり吸着するのだという。


優しく陽気なおいちゃんが、手で染めてて、

近くで見せてくれました。

泥を触った後の手を嗅ぐと、確かにめちゃくちゃ鉄の匂い!





シャリンバイで染めるのを20回、泥染めを1回、それを5セットで、シャリンバイ80回泥染め5回。



多すぎませんか、、、

チョコっと引きました。


生地を染めるこの工程だけで半年以上かかるという。口がポカーンでした。





そこから更に生地を縫い合わせていくのですが。


まず、設計図がきちんとあってそれが細かすぎる。



解読不能なほど細かく碁盤状に番号や指示が書かれていて、全てそれに合うようにタテ、ヨコ、一回一回織っていくのだという。

細かい手作業を重ねた絣が、美しい模様になるんだそう。




折りを少しでも間違うと柄が崩れてしまうから、おそらく、何千何万、もっとかもしれない回数をミスなく織り続けるのは達人だなと思った。


しかも、糸も時間が経つと若干伸びたり縮んだりするから、その微調整をしながら織っていくから難しいのだと。





果てしない。。。


その果てしない作業を経て、やっとこの美しい色や光沢、柄の大島紬が完成する。





ここまでしっかり説明してもらうと、とんでもなく凄いものだと僕くらいの素人でも分かる。


欲しくなる、、、、


はい。買っちゃいました。笑


服までは手が出ませんでしたが、チョコ色で龍郷柄の名刺入れがあったので、これだと思い購入。





そんな感じで、全く「大島紬」を知らなかった自分が、ネサリチョコレートさんに行くというところから、名刺入れを欲しいと思うまでになった。

この流れは、とても面白いなと思った。


Bean to barチョコレートは、もちろん「個性豊かで美味しい完成品」ではあるが、それとは別に「別のことを伝えるきっかけ・ツール」にもなる得るんだなと。


大島紬という、こんな繊細なもの作りをされているところにずっといたネサリチョコレートさんのチョコは、とても丁寧に細やかに作られてるのかなと想像を巡らせるし。

更に、今僕が大島紬のことを知り、欲しいというところにまで至ったのは事実で、それは素敵な価値ではないのかなと思う。





簡単には行けない場所だからこそ、チョコレートという形でたくさんの人に伝わって、実際に訪れたいという気持ちになればいいな。


やっぱりBean to barチョコレート、それを作る人は面白い。


正に、「島の人」というような穏やかな優しい雰囲気でご丁寧に案内して下ったネサリチョコレートの越間さん、ありガトーショコラでした。



ネサリチョコレートさんのチョコレートはオンラインからでも購入できるようです!


「NESARI CHOCOLATE」さんのHPはこちら。


島トウガラシのチョコや、ホンジュラス産が個人的には面白かったです!🍫😌